行政書士が語る終活～遺品整理と遺言書について～

終活とは、高齢期を迎えた人が自分自身や周りの人々に迷惑をかけないよう、自分の生き方や死に方について考え、準備をすることを指す言葉です。具体的には、自分の遺言書の作成や自分の葬儀の計画、法人格の設立、住宅の売却・買い替え、保険の見直しなどが挙げられます。また、健康管理や社交活動の継続など自己管理も大切です。終活は、やり残したことや不安な気持ちを取り除き、心穏やかに余生を過ごすためのものです。そして、行政書士は遺言書や相続手続、贈与税申告書、法人設立など、終活全般に関してサポートを行っています。もし、終活に興味がある方は、お近くの行政書士に相談してみると良いでしょう。

遺品整理とは、故人から引き継いだ遺品を整理することです。遺品整理の基本的な流れは、まず故人の遺品を確認します。次に、整理をするために家具や小物を仮置き場所に移動し、処分する物や出品する物を仕分けます。また、貴重品である場合には、相続税評価額の算定や査定を行います。最後に処分する物を搬出し、清掃を行うという流れになります。行政書士は、遺言書の作成や相続手続きにも関わるため、遺品整理にも精通しています。遺品整理には、遺族の方々が一人で行うことは難しい場合があります。そのため、行政書士と協力しながら、スムーズに整理を進めることができます。行政書士は、遺族の方々の気持ちにも寄り添い、信頼関係を築きながら遺品整理を行います。

遺言書作成は誰にでも必要な手続きです。一度作成しておけば、亡くなった場合に遺産分割が円滑に行われるため、家族間のトラブルを防ぐことができます。遺言書を作成する際には、自分の遺産がどのように分配されるかを明確に記載することが大切です。家族の中でも自分に近い人物にどのように分配するか、財産の管理や相続税の軽減対策などを記載します。また、遺言書は公証人役場や弁護士、行政書士などの専門家に作成・登録することが望ましいです。法的手続きの遵守を確保することで、亡くなった際に家族や身近な人たちが、トラブルの末に争うことが無いようにしてください。

相続とは、亡くなった方の財産・資産をその遺族が引き継ぐことを指します。相続には、遺産分割協議書や相続放棄・受取りなどの手続きが必要です。また、相続税が発生する場合があります。相続税は、遺産の価値に応じて課税されます。相続税の算定には、法定相続人・評価対象財産などの要件があります。手続きや税金に関しては、行政書士がサポートすることができます。相続には、争いやトラブルが起こることもあります。その場合は、裁判所で解決することになります。行政書士は、相続トラブルの調停なども行うことができます。相続に関する基礎知識を持ち、遺族のために遺された財産をスムーズに引き継ぐために、行政書士に相談してみましょう。

行政書士に相談することのメリットは、法律的アドバイスを受けることができる点です。行政書士は、法律に基づく業務を行う専門家であり、知識や経験が豊富です。そのため、行政手続きや契約書の作成、会社設立など多くの分野において、適切なアドバイスを得ることができます。また、行政書士に相談することで、不安や疑問を解消することができ、スムーズな業務遂行が可能になります。さらに、行政書士は裁判の訴訟代理人としての実務経験がなくても、相談者に寄り添い、書類作成や仲裁委員会審査の立会いなど、さまざまな業務に対応することができます。総じて、行政書士に相談することで、効率的かつスムーズな業務遂行が可能になり、法律問題に詳しい専門家によるアドバイスを得ることができるため、トラブル防止にもつながります。